14.4Km 2025-10-23
チョンラナム道スンチョン市ナガン面チュンミンギル30
三韓(サマン)時代には馬韓(マハン)の地、百済(ペクチェ)の時代には波知城(パジソン)、高麗時代には楽安郡(ナガングン)の郡衙があった場所で、朝鮮時代の城郭やその昔郡守などが公務を行った役所・東軒(トンホン)、客舎、林慶業将軍碑、市場、草葺屋根の家がいまだなお昔のまま残っていることから、城郭や村全体が韓国で初めて史跡に指定、史跡となったところがここ順天(スンチョン)楽安邑城(ナガンウプソン)です。
この場所では朝鮮時代の太祖6(1397)年、倭寇が侵入してくると地元出身の襄恵公(ヤンヘゴン)金贇吉(キム・ビンギル)将軍が義兵を率い土城を築いて攻防を繰り広げました。
そのおよそ230年後の仁祖4(1626)年、忠愍公(チュンミンゴン)林慶業(イム・ギョンオプ)将軍が楽安郡守として赴任し現在の石城を重修しています。
ほかの地域で見られる城とは異なり、広い平地に1メートルから2メートルほどの大きさの正方形の自然石を使い、高さ4メートル、幅3メートルから4メートル、城郭の総延長が1,410メートルにも及ぶ城郭を構築、東内(トンネ)、南内(ナムネ)、西内(ソネ)の3つの村を生活の根拠地として長方形でかつ強固な作りで囲むような形で築城しました。
400年近く経って今でも崩れているところはなく当時の雄壮さをそのまま残しています。現在でも多くの人々が暮らしを営む民俗固有の伝統村として、民俗学術資料としてはもちろんのこと、歴史の生きた教育の現場として、その価値を認められています。
東門をはじめ、西門、南門から城郭内に入ると、ここが時代劇の撮影場ではないかと錯覚に陥るほどです。
時代劇『龍の涙』、『太祖王建』などの撮影地である龍仁(ヨンイン)や済州(チェジュ)にある民俗村のような作り物でなく、安東河回村のような当時の権力者・両班(ヤンバン)の村でもない、一般の庶民が住んでいた昔さながらの姿が残っている場所で、古の人々の生活の匂いが染み込み親近感あふれる場所となっています。
南部地方の独特な居住様式である縁側や台所、土房、屋根、石段の上の甕などの光景が続き、また隣同士を隔てる石塀は目立たずさほど高く作られていないもので塀を伝うカボチャのつるの光景を見ると、かくれんぼして駈けずり回って遊んだ幼い頃の自らの故郷を思い出させてくれるそんな風景の場所です。
城内 135,597平方メートル
城外 87,511平方メートル
総面積 223,108平方メートル
14.6Km 2021-03-13
全羅南道 順天市 楽安面 平村3キル45
+82-61-749-8855
楽安邑城の近隣に位置する「順天市立プリキップンナム博物館」は故・韓彰琪氏が生前に集めた遺品を展示しています。青銅器時代から光復以降の多様な遺品が展示され「純粋な韓国」文化をよく理解することが出来る博物館です。
故・韓彰琪氏は生前に韓国の古くなった物と粗雑な物から文化を創造しようとしました。何の値打ちもなくぞんざいに扱われていた物が現在では文化的価値がある遺産となり、昔の人々の暮らしをうかがうことのできる資料へと生まれ変わりました。
14.8Km 2024-01-29
チョンラナム道クァンヤン市オクリョン面ペクキェロ337
白雲山(ペグンサン)休養林が位置している白雲山は韓国生態系の宝庫。希少動植物が多数生息し、様々な見どころを提供しています。毎年春になると、健康飲料として脚光を浴びているイタヤカエデ(カエデ科の落葉広葉樹。樹液は砂糖や薬の材料に使用される)の樹液が飲めるので、恵み豊かな自然休養林と呼ばれています。標高1,222メートルの白雲山を主峰とし、人工林と天然林が調和しながら松の大木が絨毯のように広がっており、スギとヒノキの森を流れる渓流は感嘆するほどの美しさを誇ります。近くには道詵国師が35年間修行した玉龍寺址(史跡)があり、2~3月になると玉龍寺址周辺を取り囲む約7,000本の椿が咲き乱れて壮観です。
15.6Km 2025-07-03
キョンサンナム道スンチョン市スンジュ邑ソナムサギル450
曹渓山の麓の東側に位置する仙岩寺は百済の聖王7年(529年)に阿道和尚が毘盧庵を建て、新羅景文王1年道詵国師が禅宗九山の桐裏山門の禅院として今の仙岩寺を創建しました。 反対側の西側の山の中腹には有名な松広寺があります。仙岩寺の周りには樹齢数百年にもなる樫、椿、銀杏、栗の木などがうっそうと茂り、特に紅葉の季節の美しさは有名です。また、寺の前にはアーチ型の昇仙橋(宝物)があり、土台が強固な自然の岩盤でできており、中央部分の竜の頭の形がとても神秘的です。
大雄殿の前に左右に建つ三層石塔(宝物)も観光客の目を引いています。寺の伝統文化が最もよく残っている寺のひとつとして7点の宝物のほかにも荘厳で華麗な大雄殿、 圓通殿、金銅香爐、一柱門など、地方文化遺産12点があり、仙岩寺本殿左側の登山道から登ると高さ7m、幅2mの巨大な岩に刻まれた磨崖仏も見ることができます。 800年の伝統を超えた自生茶畑、松広寺から仙岩寺を結ぶ曹渓山登山道、清らかな渓谷の水、うっそうと茂った樹木、秋の紅葉などが仙岩寺の美しさを一層引き立てます。 また、仙岩寺付近には智異山と白雲山と同じくイタヤカエデが自生していて、毎年啓蟄の頃に美しい葉を見ることができます。
*仙岩寺七殿禅院*
全羅南道昇州邑曹渓山の東側の麓にある仙岩寺にある座禅の場所です。韓国仏教太古宗の唯一の修行の場として多くの僧侶が修行をしている修行道場です。「七殿」とは仙岩寺の左端にある七棟の建物のことを言います。また、仙岩寺の裏手には野生の茶畑が800年以上自生しています。そこで採れる新鮮な野生の茶は花開茶として好まれ、特に仙岩寺のものは最高の品だと言われています。仙岩寺の野生茶の特徴は「深く香ばしい味」と表現され、これは茶の木が杉の木と樫の木が生えている陰地で育ち、葉が柔らかく霧と湿度の高い気候により作られることに由来します。しかし、仙岩寺のお茶を味わうことは簡単なことではありません。仙岩寺の茶畑は規模が小さいため、生産量はとても少ないです。
17.1Km 2025-03-22
全羅南道 麗水市 栗村面 サンドルキル70-62
「孫良源(ソンヤンウォン)牧師殉教記念館」は孫良源牧師を称えるため全羅南道の麗水市栗村面に1994年3月開館しました。
孫良源牧師はハンセン病患者のための療養所だった麗水愛養院に設置された愛養院教会で救護活動と信仰活動をおこない、1940年神社参拝を拒否し麗水警察署に拘禁されました。その後韓国戦争時に北韓軍によって銃殺され亡くなりました。
1階展示室には孫良源牧師の写真と遺品をはじめとするキリスト教関連の写真や書道作品があり、2階展示室には孫良源牧師の獄中書信と古書などが展示されています。
17.7Km 2024-04-17
チョンラナム道クァンヤン市シチョンロ27
金井光陽(クムジョンクァンヤン)プルゴギは、全羅南道(チョンラナムド)光陽(クァンヤン)の郷土料理である光陽プルゴギ専門店です。光陽プルゴギは薄く切った牛肉にタレをからめ、炭火の上に載せた網で焼いて食べる料理です。ローカルの間でも有名なお店で、週末にはドライブやサイクリングの途中に立ち寄る人も多い人気店です。
18.2Km 2024-01-30
チョンラナム道クァンヤン市ハンマン9ロ144
横長の平屋建てで壁にはベージュのペンキが塗られた建物で、店内は木材のインテリアで構成されており、温かみがあって落ち着くカフェ。シグネチャーメニューはアーモンドクリームラテ。もったりしたクリームが飲み物の上にのっており、その下は細かく挽いたアーモンドがラテと混ざり合って香ばしさが増しています。ほかにも抹茶で作ったラテにクリームをのせたクリーム抹茶ラテ、ブラックコーヒーに甘いクリームをのせたクリームコーヒー、コーンクリームという独特の味とカフェラテが合わさったスーパースイートコーンコーヒーなど、クリームの入った飲み物が売りの店というだけあってクリームがたっぷりのった甘いコーヒーが楽しめます。
19.8Km 2022-08-30
チョンラナム道クァンヤン市オンニョン面
+82-61-797-2655
韓半島南端の中央部に聳える「白雲山(ペグンサン・1,222.2メートル)」は、鳳凰・豚・狐の神が宿る山として知られています。
韓半島の南北に連なる大山脈・白頭大幹から枝分かれし、韓国南西部・湖南地方の山脈である湖南正脈の南に白雲山は位置し、その山脈に沿うように蟾津江(ソムジンガン)の流れが形成されています。
また、900種を超える植物が分布する植物の宝庫としても注目されています。蟾津江を挟んで北側に韓国の名山として知られる智異山(チリサン)、そして南側にこの白雲山があります。勇壮な智異山と絵画のように美しい風景が広がる閑麗水道を一望できるのが白雲山の魅力です。登山道も比較的緩やかなので誰でも登ることができます。
白雲山の中腹には鬱蒼と茂ったソウル大学の演習林があり、約900種の珍しい植物が自生しています。これは済州島の漢拏山(ハルラサン)に次ぐ多さです。頂上に上ると北側に智異山系の稜線がパノラマのように広がり、その手前には青みを帯びて光る蟾津江の流れを望むことができます。南側には億仏峰(オクプルボン)が神秘に満ちた姿でそびえ、その背後には数多くの島が点在している閑麗水道が見えます。原始林から流れてきた澄んだ水は白雲山の4大渓谷である成仏渓谷、東谷渓谷、於峙渓谷、金川渓谷へ流れ込み、夏になると避暑客であふれます。
玉龍面のトンドン村で採取したイタヤカエデの樹液・コロスェ薬水は神経痛、腰痛などに効能があるという噂が広まり、白雲山コロスェ薬水祭りがある初春にはこのイタヤカエデの樹液を求めて観光客が大勢やってきます。